2017-10-13

ゴールデンおじさん

この時期の恒例行事、滞在許可証の更新。。。
なんかもう文化祭みたいな。
ことしもやるかーって感じで夏から準備始めます。


でも今回は少し違いました。
8年前、私は学生としてフランスに数年滞在したのち、ボリスケとのパックス(+1年間の同居)を経ていわゆる配偶者ビザを得ました(毎年更新)。ことしがその5回目の更新となるのですが、本来なら配偶者ビザ所有者は、5回目には10年カードの申請が可能なはずなんです。でも県庁のサイト記述はすごく曖昧!結婚ではなくパックスでも10年カードの申請が可能なのか?だとしたらどんな書類が必要なのか?本当に曖昧に書かれているので実際よくわかりません。ほんとに。

去年の更新の際、「来年私は10年カードを申請できる立場にあるのですか?」と窓口で聞いたことがあるのですが、「あなた結婚はしてるの?え、パックス?じゃあ無理よ。」とソッコーで追い返され、他の担当の人に聞きたくても整理券さえくれない、というひどい仕打ちを受けました。



聞くところによると
昨冬からシステムが変わったそうで、1年間更新を義務づけていては県庁で働く人にあまりに仕事が増えすぎるために、1年/2年/4年もしくは10年の滞在許可証を与えられることになったそうな!
昨年ひどい対応をされた私はとても弱気になっていて、今年は4年もらえたらいいけど2年でもいいか…っていうか1年でも、とりあえず更新できればいいか…(-_-) と思いながら書類の準備をしていました。万が一の万が一のことを考え、10年の申請をする場合に必要なものもチェック、用意。



で、今日がそのアポイントメントの日だったわけですが、自分の名前が呼ばれ窓口に行く。おじさんは「じゃあパスポートと滞在許可証、オリジナルとコピーをお願いします」というので私、書類探す。
(あ、、、あれ、ちょっと待てよ。私、、、滞在許可証のコピーとってない!)
と、焦りに焦って泣きそうになる。すぐさま「コピーとってないので、今からコピーしてきます!」とおじさんに宣言したならば、彼は

「あ、そう。じゃあー、あとで僕コピーするんで、いいですよ。次の書類いきましょう」


(°o°)!???

え?は?

今、何と?

はぁあああああああ????????? (*o*)



いままでこんな対応されたことない。
これが足りない・あれが足りない!と言われてコピー機に猛突進する外国人申請者たちを数多く見てきた私は、拍子抜け。
窓口の人たちって、コピーとってくれるの?
うそでしょー いままでのひどい仕打ちをしてきた輩はいったいなんだったのだ。ただの嫌がらせ!?



そんなこんなで
そのあと住居証明とか色々必要書類を見せていったわけですが、ボリスケが思い切って「あの、マキコは今年が5回目の更新で、carte de résident(いわゆる10年カード)を申請できるか知りたいのですが。。。」と聞いた。するとおじさんは
「そういえばそうだね。できるかもしれない。ちょっと見てみましょう」
といって、一緒に書類チェックを続けました。



いちおう県庁のサイトでチェックした「10年カードのための必要書類」を集めていたつもりだけども、少しばかり書類が足りなかった。そもそもレターなんて、書いてなかったし。。。
本来ならその場でリジェクトされそうなものだけど、そのゴールデンおじさん(と私は呼ぶことにする)はその場で作成してくれたレセピセ(仮滞在証)の裏に足りない書類をもれなく全てメモしてくれ、さらにボールペンで自らの名前を書き、
「僕の名前ここに書いておくから、書類集まり次第また来てね。アポイント無くていいから直接来て!(笑顔)」と言ってくれたのでありました。






ゴールデンおじさんはゴールデンどころじゃなくてプラチナおじさんでした。こんな優しい対応されたことない!
まだ10年カードもらえるって決まったわけじゃないけど、こういう暖かい対応を受けて、私は心底嬉しく興奮しながら帰路につきました。

そもそも県庁って、私にとってものすごく粋がって行く場所。武装して行く戦場みたいな。だから相手が武器もってなくて、しかも暖かい毛布と食べ物用意して待っててくれることがあるなんて、想像さえしてなかった。



何度もいいますが更新はまだ全然確定したわけじゃないけどね。
ゴールデンプラチナおじさんによって私はフランスが少し好きになりました。ありがとう。

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